工房通信(徳島の漆の苗木)



徳島山城町の漆の苗木

    
今回はうるしの苗木を東官平さんからわけてもらいました。
 
今年はどこも苗不足で10本注文していたのですが、6本だけになりました。
 
手前のビニール袋の横のがそうです。

 
別に岩手の浄法寺にも漆の苗木を50本注文していますが届くか心配です。
 
確かに風景が和うるし工房の宮崎さんが言うように、中国貴州省の風景に似ています。
      
漆畑に子どもの声がしない。

最近一番気になる事です

東北もそうですが子どもの声がしないのです。道を尋ねてもおばあさんしかいないのです、日本の田舎がものすごく静かです。
 
その点中国は小学校の裏が漆畑でにぎやかです、犬もはなしがいで道端で寝ています、アヒルも川で泳いでいます、もっと驚くのは牛も川で泳いでいます。
 動物たちは中国の方が楽しそうです。日本も私が子どもの頃は田舎では犬は放し飼いでした。

 
漆の木も東北では田んぼの畔にどこでも在ったそうです。
 でも漆がかぶれる事で切られるしまって
人里はなれたところでしか存在しなくなりました。
 東北で漆掻きの研修をしていますが、漆畑は人里はなれたものすごく静かな所ばかりです、若い人が研修を終えた後に
残らないのは、収入の面もありますが、なんともいえない静けさも原因のひとつのように思う。

中国の小学校の裏山の漆畑
 
 右上が漆の木です,中国ではかぶれるからといって、漆の木を切りません。

 貴重な現金収入になるからです。
 
 たぶんこんな小学校はもう日本にはないと思います。

 在るとしてもたぶん廃校になっているでしょう。



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