12月7日は枝ウルシを採る枝搔きの講習会をしました。

1週間前にうるしの木の枝を束にします。元口を鉈で斫り水を吸い上げ易くします。

枝の束を沢につけて切り口からみずを吸わせます。給水させることで枝の樹液の圧が高まりウルシが出やすくなります。

工房が狭いので、農業用倉庫を借りて、枝搔きをしました。広いので同時に2人で作業が出来ます。

思ったより順調にウルシがでます。やはり太い枝の方がウルシが良く出ます。

枝を立て置いて再度ウルシ採ります。辺搔と同じでしばらくするとウルシがにじみ出てきます。

採れた枝ウルシです。辺ウルシよりも色が白く山芋とろろみたいです。量は少ないけれど貴重な国産ウルシです。年々うるしの木もウルシも手に入りにくくなつています。これからは枝ウルシも貴重な国産漆の1つなりそうです。

小田原のうつわ菜の花で蔵出し展に出す、うるし木の椀です。展示会は始まっていますが遅れての出荷です。漆器はかぶれるといけないので、ギリギリまで出荷を遅らせました。22日までやっているのでよろしくお願いいたします。正月には使うことが出来ます。