11月2日は裏目搔きでした。裏目搔きとは今までにキズをつけていなかった部分にもキズをつけて、まだ残っている漆を採る作業中のことです。

裏目搔きになると、エグリという道具を使います。秋になって木の皮が硬くなるため,カマの代わりにエグリで皮を削ります。

今回は泉谷さんに裏目搔きを教えました。裏目漆は他の漆よりつくと痒みがひどいのでカッパを着てもらいました。

手作りの梯子を使い高いところもカンナを使います。泉谷さんは高いところが苦手なので梯子で届く所までにします。

木の皮が硬くなってきているので、カンナかけが大変です。これで今年のウルシ搔きは終わりです。あとは木を伐採するだけです。ご苦労様でした。

県のみどり整備課の阿部さんの案内で、林野庁森林整備部森林利用課の3名の方が見学に来られました。みなさんビデオではウルシ搔きを見たことはあるけど、実際に見るのは初めてだそうです。だから泉谷さんのウルシ搔きをみなさん熱心に見学していました。

キズを付けていなかった上の方までキズを付けます。上の方まで付けていく作業なので、どうしても服にウルシがつく大変な作業です。